抗精神病剤の主な特徴と向精神薬との大きな違いについて

抗精神病剤という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
向精神薬というものがある中で、抗精神病剤というのは発音する上ではほとんど同じなので混同しやすいものですが、実際の役割は大きく異なるものです。
抗精神病剤について、どのようなものなのかを見ていきます。

向精神薬と抗精神病剤

発音する段階ではよく似ている両者は、大きな違いがあります。
向精神薬というのは、精神に作用する薬のこと全般を指して言います。
そのため種類や用途の範囲はとても広く、感情や認知などを司っている脳に働きかけると言う特徴があります。
もっと砕けた感じで言えば、精神疾患を治療するための薬全般のこと、そんな風に表現できます。

その一方で抗精神病剤というのは、向精神薬の中の1つで、働きとしては精神に作用する薬の1つです。
抗精神病剤は、大まかに言えば脳のドーパミンの働きをブロックするもので、ドーパミンの過剰分泌が関与している精神病に対して使われます。

抗精神病剤の特徴について

抗精神病剤は、大きく分けると2種類があり、従来型抗精神病剤と、非定形抗精神病剤に分かれます。
この2つはどのように違うのかというと、従来型を第一世代、非定形を第二世代といい、簡単に言えば、第一世代より第二世代の方が新しい薬というとらえ方をすることができるものです。

どちらの抗精神病剤も、基本的な働きなどは大体同じで、ドーパミンの働きを強力に抑制して、中脳辺緑系という部分に作用し、さまざまな症状の改善を得ることができます。
しかし第二世代の抗精神病剤は、ドーパミンだけではなくて、セロトニンやその他の神経伝達物質に対しても作用を持っていて、第一世代よりもドーパミンの抑制作用が穏やかだと言う特徴があります。

そして近年では第一世代よりも第二世代の非定型抗精神病剤が主流の治療薬になっていて、脳内のターゲットに対してピンポイントで作用するように変化してきており、高い治療効果が期待できるとともに、副作用が少なくなるという安全性の面でも非常に進化をしてきています。

呼び方が変わる可能性がある

近年では病気や薬に対して適切な呼び方かどうかを問われるようになり、例えば、精神病という言葉でさえも使われなくなってきているのが現状です。
もっと具体的なことで言えば、精神分裂病という病気がありましたが、それのことを近年では、統合失調症といいます。

これは、病名に精神が分裂するという意味があり、患者さんへの偏見や誤解につながる可能性があるという理由で、病名自体が変更されたものです。

同じように近年呼び方が変更になったのは、痴呆などがあります。
これも痴呆という表現が適切かどうかが問われるようになり、本人の状態が正しく理解されにくいなどから認知症と呼ばれるようになりました。

これらのことを踏まえて抗精神病剤についても、名称の中に精神病などが含まれていて、適切ではないという意見もあることから呼び方が変更される可能性も秘めています。

抗精神病剤は進化し続けている

心の病気に関して使用されることが多い抗精神病剤は、さまざまな角度から進化を続けていて、ピンポイントに薬の効果を発揮したり、脳のその他の部分にはなるべく影響しないように工夫されるなど、飲む人が負担を少しでも減らせるように進化し続けています。

脳内で効果を発揮するために、副作用なども深刻なことが多いので、和らげるための目的もあると言えます。

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